キャンプに欠かせないタープの種類と特徴!

タープは、キャンプやバーベキューなど、さまざまなアウトドアシーンで大活躍。多くのブランドからさまざまなタープが販売されています。この記事では人気のタープ4種類の特徴やおすすめの張り方をご紹介します。

スクエア&レクタングラー型

引用先:HONDAキャンプ

 

スクエアは正方形、レクタングラーは長方形を意味し、それぞれスクエアタープ、レクタタープと呼ばれています。

大人数のキャンプにぴったり 

形はシンプルですが、さまざまなアレンジが可能です。タープの隅にグロメットがあるので、ポールの抜き差しが簡単。ポールを増やせば、日差しや雨、風対策など状況に合わせてアレンジができます。ロープの多いタイプは、高さを抑えられるので、ある程度の風にも対応できます。

スクエア、レクタングラー型は、設営に時間がかかるのがデメリットです。収納性もあまりありません。しかし、居住空間が最も広く、リビングや憩いの場として大人数でのキャンプに向いているでしょう。

おすすめの張り方

片側を降ろせばプライベートを確保でき、風対策にもなります。片側のポールを2本外し、自在付きのロープをペグダウンしたら、テンションをかけて調節します。ただし、暴風のときは畳んだ方がよいでしょう。

雨天時は、タープのサイドの真ん中にポールを立てれば雨水を両脇に流せます。雨水を逃がす場所は、車やテントの位置、風向きによってその都度考えた方がよいでしょう。この張り方は、中央から人が出入りしやすいので便利です。

また、サイドの真ん中だけロープでペグダウンする方法もおすすめです。タープにたまった雨水の重さで、タープの倒壊を回避できます。しかし、あまりにも雨がひどいときは雨水を逃がす方がよいでしょう。

「小川張り」と呼ばれる張り方もあります。キャンパルジャパンのセッティングテープでメインポールが立つ位置にテントを入れ込むスタイルです。大きさが限られた区画サイトを最大限に有効活用できます。

ヘキサゴン型

引用 YOSOCAM

六角形の一枚布で作られているタープ。六角形の中心を山型に折り、2本のポールとロープで張る非自立型です。

立てやすくてアレンジ豊富

基本のスタイルから、自分のキャンプスタイルシーン、天候などさまざまなシチュエーションに合わせて使用できます。ヘキサゴン型は、張った時の形も美しいのが特徴です。

レクタングラー型と比べると横からの雨に弱く、覆う面積も狭まります。しかし立てやすく、風の抵抗を受けにくいところがヘキサゴン型のメリット。

開放的なのでメインリビングとして使用しているキャンパーも多いようです。ヘキサゴン型ならではのアレンジを楽しめるでしょう。

購入の際は大きさに注意しましょう。大きめの物を選ぶと、収納場所や運搬も大変です。テントと併設すると指定された範囲をオーバーする恐れもあります。キャンプサイトの大きさも考慮して選びましょう。

おすすめの張り方 

片側を降ろしてペグダウンし、ポールを4本使えばプライベートが確保できます。居住スペースは狭くなりますが、雨や風を防いでくれます。

ポール6本使って平面な屋根にする張り方もおすすめです。広々としたリビングスペースにもなり、大人数でバーベキューも向いています。雨天時は、雨がたまらないように一部のポールを低くして、雨水の逃げ道を作りましょう。

ウイング型

引用 FIELDOOR

仕様はヘキサゴン型と同じですが、ウイング型はひし形です。ウイング型はさまざまなシチュエーションに合わせてアレンジが楽しめます。

ソロキャンプにおすすめ

設営すると、鳥が羽を広げたような美しい形になります。短時間で設営でき、ポールとロープを使って自在に形を変えられるのも魅力です。軽量で持ち運びやすく、小さいサイズも豊富に販売されています。

ソロキャンプではプライベート空間が大切です。自分の手の届くところに必要なギアを揃えて自分だけの空間を作りたいと思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ひとりの時間を誰にも邪魔されずに過ごしたい方にはもちろん、ツーリングにもおすすめのタープです。

おすすめの張り方 

日差しや雨を除けたいときにおすすめなのは基本の張り方で、開放感もあります。ピシッとロープを固定してテンションをかけると美しく張れるでしょう。メインポールを少し内側に傾けるように角度をつけるのがコツです。

プライベート空間を確保したいときのおすすめは、垂直張り。サイドの天幕の片方を地面ギリギリに固定して、もう片方をオープンにして壁のように張れば、自分だけの落ち着く空間が作れます。もうひとつは、低く張る方法です。周りの視線を遮ることができます。

また、レクタングラー型でも紹介した、テントとつながるように張る小川張りもできます。

雨が降り出したらポールを片方下げて斜め張りなどして、雨水の逃げ道を作りましょう。

スクリーンタープ(自立型)

引用 マイナビ

 

これまでにご紹介した3種類とは異なり、ドームテントのイメージに近く、タープとテントが一体となったような自立式のタープです。

プライバシー確保と虫よけにぴったり

居住性が人気の理由で、プライベート性は抜群。風や虫対策のほか、日陰を確保するのに便利です。形状はテントに似ていますが、就寝には適しません。日差しが強いときのデイキャンプやバーベキューなどで大活躍するでしょう。

ワンタッチで設営できる製品もあります。コンパクトモデルからゆったりサイズまで、サイズも豊富です。

スクリーンタープはサイドにパネルが装備されているため、開放感はそれほど得られませんが、プライバシーは確保できます。メッシュ窓が付いているモデルは収納サイズが大きめですが、通気性がよく虫の侵入も防ぎます。構成パーツが多いため、価格はやや高めです。

便利な使い方

同メーカーのテントと連結できるタイプなら、テントは寝室、タープはリビングとして使用できます。壁を閉じれば、風が入り込まないのでテーブルの上の紙コップなどが倒れたり、飛ばされたりすることもありません。また、テントから出ても濡れないので便利です。

天気の良い日にはサイドをオープンにしてメッシュ窓にすれば、虫を防ぎつつ爽やかな風を感じられます。

車の屋根にセットできるスクリーンタープは、ミニバンやキャンピングカーでの車中泊におすすめです。

まとめ

今回は「スクエア・レクタングラー型」「ヘキサゴン型」「ウイング型」「スクリーンタープ」の4種類をご紹介しました。

「スクエア・レクタングラー型」はシンプルですが、アレンジ方法は多様性に富んでいるところが特徴といえるでしょう。「ヘキサゴン型」はその形から作り出される格好良さ、美しさが魅力的です。

「ウイング型」は鳥が羽ばたくような形と、ツーリングやシングルキャンパーのプライベートな空間を守ってくれる点が人気の要素でしょう。「スクリーンタープ」は立体的な構造で、快適なリビングスペースを再現してくれます。

このように、タープはただ日差しや雨を避けてくれるだけではありません。アウトドアで快適な時間を過ごすためにも大切なアイテムと言えるでしょう。

ご自分の好みのキャンプシーン、アウトドアシーンに合ったタープをぜひ見つけてください。

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