キャンプ必須!人気のポータブル電源5選

アウトドアでも電気を供給できる「ポータブル電源」。一台持っているとキャンプの快適度がぐっと上がります。しかし、様々なメーカーからたくさんの種類が発売されているため、購入する時に迷ってしまう方も多いと思います。そこで、この記事ではポータブル電源を選ぶ時に確認するポイントと、実際にお勧めのポータブル電源を紹介します。

バッテリー容量

「Wh(ワットアワー)」の数値が高いほど、容量も大きくなります。容量が大きいほど充電、給電できる時間が長くなります。Whは電力(W)と時間(h)から計算される単位ですので、200Whの表記であれば消費電力100Wの電化製品を2時間使えるということになります。バッテリー容量が大きいほど、大きく重くなり、値段も高くなっていきます。そのため、用途に合わせて選ぶことが大切です。スマートフォンやカメラの充電をメインに考えていて、モバイルバッテリーよりも容量の大きい製品が欲しい場合は、200Wh程度のモデルで十分対応が可能です。キャンプや車中泊で扇風機を使ったり、電気毛布を使用したりするなど、長時間の使用や消費電力の多い製品の使用を想定している場合は、400Wh以上の容量があれば安心です。さらに、大人数でのキャンプや長期のアウトドア、または災害時の備えとして大容量のポータブル電源を用意したい場合は、1000Wh以上の容量があれば、問題なく生活できると思います。

定格出力

指定された条件下で安全に達成できる最大の出力のことで、定格出力を超える消費電力の製品に給電することはできません。ホットプレートやファンヒーターなど、熱を発生させる製品は、定格出力が大きくなる傾向がありますので、使用を想定している場合は事前にチェックして対応できる定格出力の電源を選ぶ必要があります。

周波数

家庭用コンセントの周波数は、関東は50Hz、関西は60Hzの電気が使用されています。家電によってはHzが合わないと正常に使用することができません。ポータブル電源のAC出力ポートも同様に、どちらかの周波数にのみ対応している商品があるため、注意しましょう。今回ご紹介するポータブル電源も50Hz / 60Hzのものと、60Hz固定のものがあるため、選ぶ際には考慮してください。

出力波形

出力される電気(AC出力)の波形は矩形波、正弦波、修正波の3タイプがあります。短形波や修正波を採用しているポータブル電源は正弦波に比べて安価なため、使用したい機器が短形波や修正波で問題がない場合は検討する価値があります。ランプや扇風機など単純な家電製品は短形波や修正波で問題ありません。ただし、家電製品はほぼ正弦波を前提に設計されているため、様々な機器の使用を想定している場合は正弦波が推奨です。今回ご紹介する機種は全て正弦波対応です。

出力ポート

出力ポートには、屋内用の家電で使うACポート、車載専用の家電に多いDCポートやシガーソケット、スマートフォンの充電などに使えるUSBポートがあります。使いたい機器に対応した出力ポートがそろっているか、必要な数がついているか確認しましょう。

その他のあると便利な機能

シガーソケット充電。車で移動中に充電することが可能です。うっかり事前の充電を忘れても、車での移動なら挽回が可能です。また、災害時など停電で家の電気が使えない状態でも、エンジンが動かせれば電気を得ることが可能なため、いざという時に頼りになる機能です。

ソーラーパネル充電。最近のポータブル電源は、別売のソーラーパネルを使用して充電できるものがほとんどです。確認しておき、できれば同じメーカーのソーラーパネルを購入しておくと、シガーソケット充電と同じく、充電忘れや停電時の強い味方となります。

パススルー充電。本体を充電しながら、他の機器を充電する機能です。ソーラー充電と組み合わせれば、キャンプ中でも容量以上の性能を発揮することも可能です。ただし、バッテリーの寿命を縮めたり、発熱を伴う場合があるので、説明書はよく読んでご使用ください。

それではいよいよお勧めのポータブル電源を紹介します。バッテリー容量順に紹介しますので、使用用途にあった製品を見つけてください。

Jackery 240

引用 Jackery公式サイト

バッテリー容量:241.9Wh

定格出力:200W

周波数:60Hz

出力ポートAC×1、USB-A×2、シガー×1

サイズ:23.0 × 13.3 × 16.7cm、3.08㎏

〇ライトユーザーに最適な仕様

Jackery 240は今回紹介するポータブル電源の中では最も容量が少ないですが、それでもスマートフォンなら20回以上充電が可能です。また、その分価格も安くなっておりますので、家電の使用予定がなく、スマートフォンやカメラなどの充電をメインに考えているライトユーザーの方なら十分満足できる製品です。

〇サイズ、重量が小さく、扱いやすい

500mlのペットボトルよりも低いサイズで、重量はわずか3.08kgとなっており、女性でも片手で容易に持ち運びできます。車でなくても負担なく運搬できますので、バイクや自転車、公共交通機関を利用したキャンプや、駐車場からキャンプサイトまで距離がある場合でも苦になりません。また、ご家庭での保管場所にも困らない扱いやすい製品です。

〇様々な通信販売ランキングで1位

Amazonのポータブル電源・蓄電池の売れ筋ランキング、楽天発電機・ポータブル電源週間ランキング、Yahoo!ショッピングポータブル電源売れている順の1位はこのJackery 240です(2021年8月15日調べ)。さらに、Amazonのポータブル電源・蓄電池の売れ筋ランキング2位と3位もJackeryの製品になっており、人気のメーカーであることがわかります。今最も支持されているポーダブル電源の一つです。

*LATICA ENERBOX

引用 LACITA公式サイト

バッテリー容量:444Wh

定格出力:400W

周波数:60Hz

出力ポートAC×3、USB-A×3、シガー×1

サイズ:30.3 × 13.4 × 18.4cm、5㎏

〇使用可能容量が大きい

スペックのバッテリー容量は、バッテリーに保存できる容量であり、実際に使用できる量は少し減ってしまいます。一般的には10~25%程度のロスが生じるといわれていますが、ENERBOXは95%以上使用可能です(メーカー調べ)。さらに、バッテリーに蓄電した電気は使用していなくても、時間の経過とともに自然放電して減ってしまいます。ENERBOXは未使用の状態で、3か月間の自然放電は5%と蓄電能力にも優れており、無駄なく使える電源といえます。定期的な点検は欠かせませんが、充電しておいたはずなのに、いざという時に使えないという事態を避けやすい製品と言えます。

〇三元系リチウムポリマー電池を採用、安全面にも工夫

ENERBOXは電気自動車でも使われている「三元系リチウムポリマー電池」を採用しています。一般的なリチウムイオン電池に比べてハイパワーで電池寿命が長く、充電効率が高いことが特徴です。さらに、安全面でも工夫をこらしており、BMS(バッテリーマネージメントシステム、バッテリーの電圧、電流、温度に異常が出ると検知する)と、MCU(マイクロコントロールユニット、機器や機械の動作の制御を行う)その両方を掛け合わせた最新技術を搭載。外的要因によって本体に大きなダメージを与えてしまったとしても、 内蔵の制御装置が1千万分の1秒の速さで電池内部のショートを防ぎます。

〇コンパクトで軽量、カバーで収納を増やすことができる

同容量の他社品と比べて厚さが20㎝以下で5㎏と持ち運びやすく、取り扱いやすいサイズになっています。また、側面には何もないデザインなので、別売りのカバーを利用すればポケットやフックなど収納を増やすこともできます。

*SmartTap PowerArQ2

引用 SmartTap公式サイト

バッテリー容量:500Wh

定格出力:300W

周波数:50/60Hz

出力ポートAC×2、USB-A×4、USB-C×1、DC×2、シガー×1、ワイヤレスチャージ

サイズ:26 × 19.1 × 19.5cm、6.2㎏

〇使い勝手の良さで、高い実績と評価

PowerArQ2は出力ポートが豊富で周波数も50/60Hz を切り替えることができるなど、使い勝手の良い製品です。また、デザイン面でも天面の取っ手を収納して重ねられたり、側面にLEDライトがついているなど機能が豊富です。そのため人気も高く、PowerArQはシリーズで80000台(2021年6月8日時)を超える販売数を誇ります。中でもPowerArQ2は楽天市場デイリーランキング4部門で1位を獲得。様々な製品を比較する雑誌、家電批評の防災家電部門 ポーダブル電源としてベストバイ・オブ・ザ・イヤー2020を受賞しており、非常に評価の高い製品です。

〇ワイヤレス充電が可能

本体の上にワイヤレス充電機能対応のスマートフォンを置くだけで充電ができるので、ケーブルが足りない場面でも頼りになります。iPhone 11で最大7.5W、Androidで最大10Wの急速充電が可能です。

〇カラーバリエーションが豊富

カラーは6色用意されており、好みの色を選ぶことが可能です。他社品が武骨なカラーや統一されたデザインなのに対し、テントの色にあわせたり、かわいいカラーを選択することができます。

*Anker PowerHouse II 800

引用 Anker公式サイト

バッテリー容量:778Wh

定格出力:500W

周波数:50/60Hz

出力ポートAC×2、USB-A×4、USB-C×2、DC×2、シガー×1

サイズ:約30.0 × 18.5 × 20.4cm、約8.3㎏

〇様々な情報が表示される大きな液晶画面

PowerHouse II 800には前面に大きな液晶画面が搭載されており、フル充電や、バッテリー切れまでの推定残り時間・バッテリー残量、電源周波数、動作下限 / 上限温度を超えた時の通知など、様々な情報を確認することができます。夜間でも見やすく、定格出力を超えないように家電製品を付け替えるなど色々な調整に便利です。

〇充電速度が速く、利用できる機器が多い

本体はDCポートとUSB-Cポート同時に充電が可能で、それにより約5時間程度でフルに充電することができます。

給電する時も、Anker独自技術の「PowerIQ 3.0 (Gen2)」を搭載し、Appleの高速充電規格Qualcomm® Quick Charge™(QC)やUSB PD(Power Delivery)にも対応しているので、様々な機器の高速充電が可能です。また出力ポートが11個あり一度に多くの製品に給電することができます。定格出力も500Wと大きいので、テレビや小型冷蔵庫、デスクトップパソコン、ヘアアイロンといった小型の家電製品がある程度使用できます。出力も入力も全て前面にまとめられており、一目で使用状況が把握できる上、3つのボタン(「DC出力」「DC出力」「AC出力」)でオン/オフの切り替えも行えますので、使わない時はオフにすることで、不必要な電力消費を防ぐことができます。

〇耐久性が高く、野外での使用に向いたデザイン

PowerHouse II 800は8つの角と底面を強化され、アウトドアでも安心してお使いいただける高い強度と耐久性を持っています。他にも背面には3段階で明るさ調整できるアンビエントライト、側面には2段階の明るさ調整と点滅するSOSモードが使えるフラッシュライトが装備されています。アンビエントライトはLEDランプの代わりになりますし、フラッシュライトはちょっと先まで照射できるので懐中電灯代わりとしても利用できます。いざという時を考慮した設計となっています。

*EF ECOFLOW(エコフロー) DELTA

引用 EF ECOFLOW公式サイト

バッテリー容量:1260Wh

定格出力:1600W

周波数:50/60Hz

出力ポートAC×6、USB-A×4、USB-C×2、シガー×1

サイズ:27.0 × 40.0 × 21.0cm、14㎏

〇大容量で、ほとんどすべての電化製品に対応可能

EFDELTAの特徴はそのバッテリー容量と定格出力の大きさです。ドライヤーや電子レンジなど消費電力の大きい電化製品を使用するには、500W以上の定格出力が求められることが多いです。定格出力が1600Wでほとんどの家電製品や重度のDIYツールに電力を供給できます。今回ご紹介するバッテリーの中では最大の容量を誇り、屋外で数日過ごすような長期キャンプの場合でも、不足はありません。

〇充電スピードが速い

特許申請中のX-Streamテクノロジーにより、一般的なポータブル電源と比べて10倍速く充電が可能です。この技術により、交流電源(AC)から直流電源(DC)に変換するためのアダプターが不要になりました。内蔵されたAC-DCデュアルコンバーターを利用しているため、アダプターの無いケーブルを通して交流電源(AC)を高効率で直接充電させる技術を採用しています。重いアダプターを持ち歩く必要もありません。0%の状態から80%までの充電で僅か1時間、フル充電でも2時間以下しかかかりません。

〇一度に最大13台のデバイスを同時充電

出力ポートは13口あるので、必要な機器はすべて同時に充電することができます。また、パススルー充電が可能なので、普段からデバイスの充電ステーションとしても活用できます。

まとめ

いかがだったでしょうか。容量ごとにお勧めのポータブル電源をご紹介しました。ポータブル電源は1台あるとアウトドアや緊急時に大活躍するアイテムです。この記事が、皆さまの最適なポータブル電源選びのお役に立てば幸いです。

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