キャンパーにおすすめLEDランタン5選

キャンプに欠かせないアイテムの1つにランタンがあります。

一口にランタンといっても、ガソリンやガスを使用して「炎」を燃やすタイプや、LEDを使ったタイプなどさまざまですが、今回はLEDランタンに注目してみたいと思います。

LEDランタンと言えば「取り扱いが簡単」「管理やメンテナンスに手がかからない」等の理由で、初心者向けとされてきましたが、近年、機能・性能や外観・デザイン、さらにはアフターマーケットでのカスタム性などの点で、ベテラン、上級者と言われるユーザーの支持を集める製品が増えています。

今回は、次世代製品ともいえる4つの特徴的なLEDランタンをご紹介します。

Goal Zero LIGHTHOUSE micro CHARGE

画像出展:株式会社アスク


「LIGHTHOUSE micro CHARGE」を製造するGoal Zero社は、2008年創業のポータブル電源とソーラーパネルの製造メーカーで、2011年に発生した東日本大震災の際にソーラーパネルと、LEDライトを被災地に寄付したことで注目されました。

「LIGHTHOUSE micro CHARGE」は、直径38mm×全長112mm、重量87gと非常に小型軽量でありながら、繰り返し充電に強い高性能なリチウムイオンバッテリーを採用し、2,600mAh容量は最大150lmのLEDを7~170時間点灯させることができます。

この辺りは、Goal Zero社がポータブル電源のメーカーであることのメリットが生きています。

充電は本体に備わっているUSB-Aコネクトから行います(5W~5V/1A、3.5時間)。ちなみに、同社のソーラーパネルから直接充電することも可能です。

手の中にすっぽり納まってしまうサイズでありながら、機能的にデザインされた本体は、置いて使うのはもちろん、手で持つ、首からかける、フックに吊るすなど、様々な使い方が可能で、しかもどんな使いかたでも邪魔になることがありません。

ランタンハイモードでは最大150lmの明るさがあり、サイト全体を照らすようなメインランタンにはなれませんが、1~2人用テント内であれば充分必要な明るさを保つことが可能です。

さらに、フラッシュモードでは120lmで、夜間の移動の際などに足元を照らすだけではなく、20m程度であれば目視できるだけの明るさを持っています。

豊富なカスタムグッズも「LIGHTHOUSE micro CHARGE」の魅力

「LIGHTHOUSE micro CHARGE」には、多くのカスタムパーツが市販されており、自分だけの「LIGHTHOUSE micro CHARGE」に仕立てて楽しむことができます。

画像出展:Camp Huck


こちらは「LIGHTHOUSE micro CHARGE」の底部にかぶせるキャップで、中央にネジが切ってあり、三脚などに固定できるほか、底部全体がマグネットとなっているため鉄製のテーブルやポールなどに固定することが可能になります。

画像出展:Camp Huck


こちらはレザー素材のグッズが人気の「what will be will be」の本革製のカバーです。

網紐が長めに作ってあるのでカラビナを掛けたり、木枝に引っ掛けたりする際に便利です。

画像出展:Camp Huck


こちらは、雑貨ショップ「マラライカ」のランタン用レトロシェードです。

このシェードは「LIGHTHOUSE micro CHARGE」の専用品ではありませんが、まるであつらえたかのようにフィットして全く違和感がありません。

ただランタンを1つ買うだけではなく、市販のパーツはもちろん、構造が単純なため自作もそう難しくはありませんので、様々な用途や好みに応じてカスタムできることも、「LIGHTHOUSE micro CHARGE」が愛される理由でしょう。

【Goal Zero LIGHTHOUSE micro CHARGE 諸元】

本体サイズ約38φ×112mm
重量87g
バッテリーリチウムイオン電池 9.62Wh(3.7V、2600mAh)
点灯 (3モード)ランタンハイモード:最大150 ルーメン 7~80時間 ランタンローモード:最小10 ルーメン 15~170時間 フラッシュモード:最大120 ルーメン 8.5~100時間
充電時間USB充電:3.5時間
防水機能IPX6
他機器充電

レッドレンザー LED LENSER LEDランタン ML4 Warm

画像出展:LEDLENSER


「LED LENSER ML4 Warm」は、ドイツ生まれのLEDポータブルライト専門メーカーで、ヘッドライトにおいて世界を牽引するグローバル企業である「LEDLENSER」製の超小型軽量LEDライトです。

サイズは僅か直径29mm、全長97mm、重量は充電池を含めても71gと、すっぽり手の中に隠れてしまうほどのサイズは、正直「役に立つのか」と心配になるほどですが、そこは専門メーカーの製品として、基本性能や使い勝手がブラッシュアップされています。

「LED LENSER ML4」の最大の特徴は何といってもそのサイズ感ですが、小ささから受ける実用性に欠けるような印象は、実際にLEDを点灯すればすぐに払しょくされます。

LED点灯時の明るさは、パワー/ミドル/ローの3ウエイに加え、短時間に最大出力300lmを発揮する「ブースト」モードを搭載しています。

とはいえ、サイト全体を照らすにはもう少し輝度が足りないですが、テント内や車中泊車内であれば十分すぎるほどあかるいはずです。

搭載される充電池は、炭酸乾電池型のリチウムイオン電池で、11.84Wh(3.7V/320mAh)の容量で、ローで点灯の場合には最大40時間も連続点灯することが可能です。

ライバルである「Goal Zero LIGHTHOUSE micro CHARGE」が、ローモード10lmで170時間点灯可能であることを勘案すると、もう少し点灯時間の延長を望みたいところです。

しかし、「LED LENSER ML4」は、単三乾電池でも代用が効く…という奥の手があるので、キャンプ中にバッテリー切れを起こしたとしても、予備の乾電池や、他の機器から外して使うなど、臨機応変な対応が可能な点ではライバルに勝っているといえます。

LED LENSER ML4を楽しむカスタムパーツ

画像出展:Robsnow


Robsnowの「To-Ro(WA)」というLEDLENSER ML4用のシェードで、日本らしい和柄が特徴的です。

素材は、表面に傷や汚れを目立たなくする加工を施したステンレスで、強度を保ちつつも薄く軽量に仕上げられています。

画像出展:soulabo


こちらはsoulaboの「KASANEMONO-ML4」で、透明感のあるアクリルを使ったML4用のシェードで、シンプルなML4をプチゴージャスなランタンに仕立ててくれます。

サイズは周囲の直径が100φ、厚みは35mmとなっています。

画像出展:Inavance

Inavanceからは「LED CAP」が発売されており、三脚に固定したり、底部のマグネットを使ってテーブルや壁、ポールなどに固定する事ができます。

Goal Zero「LIGHTHOUSE micro CHARGE」と並んで、各社からカスタムパーツが豊富に発売されています。

【LED LENSER ML4 Warm 諸元】

本体サイズ約29φ×97mm
重量71g
バッテリーリチウムイオン電池 1.18Wh(3.7V 320mAh)
単三乾電池使用可能
点灯  ブーストモード:最大300lm ( – 時間) パワーモード:最大150lm(2.2時間) ミドルモード: 50lm(7時間) ローモード:5lm(40時間)
充電時間USB充電:2.5時間
防水機能IP66
他機器充電不可

スノーピーク ほおずき ゆき 100lm LEDランタン

画像出展:Snowpeak


「ほおずき」は、スノーピークの手になる独特のフォルムと機能を持ったLEDランタンです。

3種類のカラーによって「ゆき」、「もり」、「つち」を選ぶことができます。

「ほおずき」の特徴は何と言ってもそのフォルムです。まさにほおずきのような丸く可愛いフォルムに、最大100lmの明るさを備えたLEDと充電式バッテリーを備えた小型ランタンとなっています。

ランタンシェードはシリコンゴム製で柔軟性があり、スタッキング時の破損・変形がしにくくなっています。また長めのコードは、吊り下げ時に高さを調節できます。

「ほおずき」の明かりは2つの機能を持っています。

1つは、風が吹くと光が揺らぐ「ゆらぎ機能」です。

通常の「ゆらぎ機能」は、一定間隔でLEDの明るさに強弱をつけて揺らいでいるように感じさせるものが多いですが、「ほおずき」の場合は、本当に風に当たることで光が揺らぐため、あたかも炎を燃やしているかのような自然なゆらぎが得られます。

もう1点は、周囲の静けさを感知して明るさを調整する「おやすみモード」機能です。

これは、周囲の話し声や生活音などの「音」が静かになるにつれ、光量を落としてゆく仕組みで、ユーザーが手動で光量を落とさなくても「そろそろ就寝のころ合いかな」というところを「ほおずき」自身が判断して光量調節を行ってくれます。

「ほおずき」は、そのサイズ感や光量から見れば割高な価格設定ですが、こうした独自の機能は、他の製品を使っては得られないもので、単に明るいというだけでは測れない「ほおずき」だけの魅力を持っています。

スノーピーク ほおずき ゆき 100lm LEDランタンを楽しむカスタムパーツ

引用 namche bazar


こちらは、提灯のような和テイストの「ほおずき」用シェードです。

素材に「和紙」を使っていますが、雨天での使用も勘案し撥水加工が施されています。

直径は本体よりも一回り大きい約110φ×170mmとなっています。

画像出展:urbanblinddesign.jp


こちらは、「ほおずき」用の木製シェードです。

素材には固く締まった炭化アッシュを使用しているため耐久性に優れています。

サイズは190φ×高さ30mmで、本体に設置した際の角度調整が可能です。

【Snowpeakほおずき ゆき 100lm LEDランタン諸元】

本体サイズ約107φ×87mm
重量165g
バッテリーほおずき充電池パック(※)・乾電池も使用可
点灯  最大100lm(10時間) 無段階調光
充電時間USB充電:2.5時間
防水機能IPX4
他機器充電不可

※充電コードは付属しないので要注意

Barebones Living Beacon ビーコンライト 2.0

画像出展:Barebonesliving


この、まるでガス灯の先を外してきたかのようなレトロシックなLEDランタンは、ベアボーンズ(Barebones) の「ビーコンライト LED2.0」といいます。

トップにカラビナを備えていますので、木枝やタープポール、ランタンスタンドなどに吊るして使用するのがオーソドックスなスタイルですが、実は、テーブルなどに置いて使えるようレンズ一体の「脚」があり安定して置けるようになっています。置いて使うとレンズカットがより強調されて美しいのでおすすめです。

「ビーコンライト LED2.0」は、直径76mm×高さ152mm、重量は127gで、電球色で優しく照らすLEDはLOW:30lm~HI:220lmの明るさを持っています。

明るさは30~220lmの無段階調光で、LOW点灯時で約200時間、MIDで約5~6時間、HIで約3時間の連続点灯が可能です。

搭載されるリチウムイオンバッテリーは、2,200mAhの容量で、付属の充電ケーブルを使ってUSBコネクタから約4~5時間で満充電となります。

Barebones ビーコンライト LED2.0カスタム例

画像出展:Creema.jp


こちらは、クリエイターの作品を直接購入できるクリエイターズマーケット「Creema」で販売されているビーコンライト専用の革製リフレクターです。

金属や樹脂製とは違う光の拡散や反射が独特で、ビーコンライト自身のレンズカットと相まって独自の世界観を演出しています。

画像出展:urbanblinddesign.jp


こちらは、Urban Blind Designのビーコンライト用の木製シェードです。

炭化アッシュ材を用いたシェードで木目が美しく、固くしまった単価材の特性もアウトドアユースにぴったりです。

ビーコンライトの傘部分にぐらつきなくピッタリ収まります。

【Barebones ビーコンライト2.0 諸元】

本体サイズ約76φ×152mm
重量127g
バッテリーリチウムイオンバッテリー(2,200mAh)
点灯  LOW:30lm(200時間)
HI:220lm(3時間)
充電時間専用USBケーブル:4~5時間
防水機能IPX4(防沫)
他機器充電不可

WAQ LEDランタン~セカンドライト、手元ライトに小型軽量高輝度ランタン

画像出展 WAQ公式WEB


居住空間での照明はメインランタン1つでは明るさが不足しがちです。

特にテーブルや作業台の上など、手元を照らす照明がないと、調理や作業の効率が悪くなり最悪の場合にはケガをすることもあり得ますので、手元ライトは1000lmクラスの明るいものを用意しましょうすることをお勧めします。

WAQのLEDランタンは、置く・吊るす・掛けるなど、状況に応じてさまざまな設置方法が選べます。

電源は専用充電池の実で乾電池は使用できません。昼光色・昼白色・電球色の3色を核段階で調光可能です。

驚くほど小型軽量のWAQランタンですが、大容量10,000mAhのリチウムイオン電池を搭載しているため、ランタンとして長時間使用できるほか、他の危機への充電にも活用することが可能です。

【 WAQ LEDランタン~セカンドライト 諸元】

最大輝度1000lm7時間電源専用充電池(10,000mAh)
中輝度550lm調光3色・4段階
低輝度200lm防水・対塵
最低輝度100lm24時間
昼光色5700kその他給電機能
昼白色4500kサイズ縦81×横81×奥行26mm
電球色3000k重量220g

LEDランタンまとめ

台座の上に円筒形の発光部がのっている、LEDランタンと言えば誰もが連想するオーソドックスなランタンはメインライトに使う方は多いかもしれませんが、よりパーソナルな使用を考えると、小型軽量で必要十分な輝度があり、アフターマーケットでのカスタムが容易で楽しむことができるランタンがお勧めです。

自分だけのオリジナルなスタイルで小さなLEDランタンたちを楽しんでみてください。

関連記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP