子どもと一緒にファミリーキャンプを楽しむご家族も多いのでないでしょうか。
オートキャンプ白書によると年々キャンプ参加者は増えてきています。
子どもとキャンプを検討されている方は、子どもの教育にどのような影響があるか気になることでしょう。
実は自然の中で過ごすキャンプは子どもにさまざまなことを教えてくれ、
日常では巡り合えない多くの体験をさせてくれます。
なぜなら、普段の生活とは違い、自然の中で知恵を出し、工夫をしながら、
料理やテントの設営など「生きる力」が身につくからです。
都会の便利な生活、ゲームやテレビが身近にある家を離れて、
不便でシンプルな暮らしの体験は、子どもの成長につながります。
そして何よりも、子どもたちはキャンプで一生の思い出をつくることができます。
今回、この記事では、キャンプによって子どもに与える5つの影響をご紹介します。
1.自分の役割を考え、主体性を育む
2.焚き火体験で「生きる力」を養う
3.子どもの知的好奇心を刺激する
4.自然体験で「本物」を経験する
5.家族の仲が深まる
自分の役割を考え、主体性を育む
「不便さ」の中から知恵や工夫がうまれる
キャンプ生活の不便さの中で、子どもは自然と自分の役割を覚え、主体的に動くようになります。
まず、準備段階から、家族で協力しながら役割を決めていくと思います。
例えば、テントをたてる役割、火を起こす役割、料理を考える人、調理する人、
子どもに聞いて、自分は何ができるかを考えます。
ここで重要なことは、家族で共同作業すること。
つまり「チームワーク」の理解です。
他の人と一緒に働くことがものごとを成し遂げるもっとも効率的な方法だと気づくでしょう。
子どもたちは、自分一人で仕事をこなさなければならないと考えるのではなく、
解決策としてのチームワークを重視するようになります。
その結果、子どもたちは自分の役割を認識し、主体性が育まれることになります。
焚き火体験で「生きる力」を養う
子どもに焚き火体験させよう!
焚き火は注意力や現場対応力など、「生きる力」を身につけるのに最適です。
教育環境設定コンサルタントの松永暢史氏は、焚火による教育効果を高く評価しています。
焚火という実体験は、子どもにとっても役立つ知恵を与えてくれるというのです。
火を起こすためには、薪を集め、薪を組む必要があります。
例えば、どんな種類の木を薪に使うのか、細かい枯れ枝など、どんな木を集めればいいか考える。
焚きつけのやり方も工夫しないと火がつかない。
枯葉や木、テントなどに、火が飛び移らないよう、風対策も十分に注意力が必要です。
火を長持ちさせるにはどうするかといった知恵や知識が必要になります。
火をおこし、火を大きく育てる。
その過程がとても面白いです。
同じようなことをしているように見えて、毎回、条件が少しずつ違う。
毎回、工夫が必要です。
まさに現場対応力です。
便利な世の中にあって、焚火を通じて、
自然の不便さに向き合ってみることは良い経験になるはずです。
子どもの知的好奇心を刺激する
子どもの「なぜ?」「どうして?」に答え、親子で一緒に学ぼう
季節や天候で違う様子をみせる自然の中では、好奇心の深さが無限大に広がっていきます。
知的好奇心が旺盛な子どもの「なぜ?」「どうして?」は尽きることがありません。
なぜ火が燃えるのか、昆虫はどんなところに棲んでいるか。
子どもとじっくりと向き合えば、無理なく学びにつながります。
不思議だなと、おもしろいなと感じる力、
なぜだろうと、考える力、
興味を持ったことを調べる力、
得た知識をさらに深める力、
ものごとに対する興味や関心が強く、深く広く考えることができます。
これらの力の原点にあるのが知的好奇心だと脳科学者の瀧靖之氏は強調します。
「どんなものでも、『知りたい』『学びたい』という意欲があるから深まるし、好奇心をもって学ぶと記憶として定着しやすいのです。その効果は学習面だけではありません。
人間関係だって『この人はどんな人だろう』『理解したい』という好奇心があるから深まるし、思いやる心も芽生えるはずです」
キャンプを通じて、
子どもの知的好奇心を刺激して、
親子で一緒に学びを深めていきましょう!
自然体験で「本物」を経験する
五感に刺激して原体験を!
視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の五感を刺激することで、想像力や表現力が育みます。
例えば、自然の中から花や木の香り、虫の音、鳥のさえずり、子どもが何かを発見し、疑問をもったらチャンスです。
「知識は理解するということの、ほんの一部に過ぎない。本当の理解とは”体験”から獲得するものである。学校で教わる知識だけでなく、自分で体験し、試行錯誤することでより深い学びに到達できるのだ」と発達心理学者のシーモア・パパート名誉教授は述べています。
「知ること」「学ぶこと」の楽しさが体感でき、積極性、自立心へとつながります。
体を動かして視覚・聴覚・嗅覚・触覚・味覚の五感を刺激して、
できるだけ「本物」に触れる原体験を多くもつように心がけましょう。
家族の仲が深まる
共同作業することで家族の会話が増える
子どものころに家族旅行の経験が多い人は、
成人後もコミュニケーション力や社会性、
思いやりなどの点で自己肯定感が高くなると言われています。
「どこへ行きたいか」「荷物は何をもっていけばいいか」など、
出かける前に子どもを巻き込んで相談したり、準備を手伝わせたりするのも効果的。
キャンプだけでなく、さまざまなスタイルの旅行で使えるアイデアです。
子どもと一緒に準備をすることで家族との会話も増えます。
移動中にも時間はコミュニケーションを深めることができます。
家では仕事で忙しいお父さんも子どもと一緒に遊んだり、
一緒に料理をしたりするので、より子どもと密に関わり、
家族の仲が深まること間違いなしです。
思春期になり、親とのコミュニケーションが減った子どもも、
一緒に料理をつくる中で、自然と会話が生まれるでしょう。
また、キャンプが終わった後も思い出や経験を共有することで、
家でも思い出話しに花が咲き、より家族の仲が深まるでしょう。
まとめ
キャンプで子どもに与えるメリットは無限であり、一生続くものです。
子どもがキャンプから帰ってくるときには、
自立心と自分の存在を強く意識しているだけでなく、
新しいスキルを身につけ、一生の思い出をつくることができるでしょう。
まさに「生きる力」が養われます。
そして、最後に大切なこと!
「親も楽しむ」ことです。
親が夢中になって楽しむ姿を子どもに見せましょう。
ぜひ親子で一緒にキャンプを楽しみましょう!
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